Webコーダーの見積もり計算術|単価交渉のリアル

Web制作

はじめに|見積もりの「相場」って結局どれくらい?

フリーランスでWebコーダーを始めた時、一番迷うのが見積もり金額です。
「相場が分からない」「クライアントから値切られる」「自分の手間に対して安すぎる」——この悩みは、ある程度経験を積んでも形を変えて続きます。

ここでは、複数案件を受けてきた経験から組み立てた「外さない見積もり計算術」を、3つの軸で整理します。

目次

  1. ページ別単価の組み立て方
  2. 工程別の工数計算
  3. 追加料金の項目化
  4. 単価交渉のコツ
  5. まとめ

1. ページ別単価の組み立て方

見積もりの基本は「1ページあたりいくらか」を明確にすることです。
ざっくりした相場感は以下の通り。

静的サイト(HTML/CSS/JS)

ページ種別1ページ単価の目安
トップページ30,000〜80,000円
下層ページ(標準)10,000〜25,000円
LP(ランディングページ)50,000〜200,000円
制作実績・お知らせ等の一覧ページ15,000〜30,000円

WordPress化込み

ページ種別1ページ単価の目安
トップページ(WP対応)50,000〜120,000円
下層ページ(WP化)15,000〜35,000円
カスタム投稿タイプ + ACF+15,000〜30,000円/種別

これらは平均的なフリーランス単価感。
特殊な要件(アニメーション・複雑な動的処理)が入ると、ここから1.5〜2倍になります。

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2. 工程別の工数計算

ページ単価ではなく工程ベースで見積もる方法もあります。
時給換算で考えると、自分の単価ラインがブレずに済む利点あり。

工程別の工数目安(中規模コーポレートサイト)

工程工数目安
要件定義・打ち合わせ5〜10時間
デザインカンプ確認・修正提案3〜5時間
トップページコーディング8〜15時間
下層ページコーディング3〜6時間/ページ
WP化(テーマ作成 + 管理画面整備)15〜25時間
ブラウザチェック・修正5〜10時間
納品・公開作業3〜5時間

時給ライン

  • 駆け出し: 3,000〜4,000円
  • 中堅: 4,500〜6,000円
  • ベテラン・専門特化: 7,000〜10,000円

工程合計の時間 × 時給 = 見積もり総額。
ページ単価方式と同じ金額にならない場合は、見直しのサインです。


3. 追加料金の項目化

「ここまでの作業は基本料金」「これ以上は追加料金」と最初から線引きすると、後のトラブルが防げます。

追加料金として見積もるべき項目

  • 修正回数の上限超過(基本3回まで・以降は1回1万円〜等)
  • 追加ページ(基本ページ単価で)
  • 緊急対応(深夜・休日対応は1.5〜2倍)
  • デザイン修正・カンプ作成(コーダーが代行する場合)
  • 画像加工・素材作成(基本工程外)
  • SEO対策(個別見積もり)
  • 保守契約(月額契約)

これらを最初の見積書で全部書いておくと、追加発注時の交渉がスムーズになります。

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4. 単価交渉のコツ

クライアントから「もう少し安くなりませんか?」と言われた時、すぐ値下げするのは禁物です。
代わりに以下のアプローチを試してみてください。

値下げを断る代わりの提案

  • 作業範囲を絞る: 「ページ数を減らせば希望額に近づきます」
  • 納期を伸ばす: 「3週間→6週間にしていただければ多少調整可能です」
  • 支払い条件を変える: 「全額前払いなら多少割引できます」
  • 継続案件としての展望: 「3案件まとめての見積もりなら単価調整します」

値下げが避けられない場合

  • 値下げ幅は10〜15% まで(30%値下げは赤字スタート)
  • 「次回は通常単価で」と明文化しておく
  • 追加サービスを削る(修正回数を減らす等)

単価を上げる時

  • 継続案件で実績を積んでから打診(半年〜1年タイミング)
  • 業務範囲が広がった時(新しい技術領域を担当する等)
  • 他案件の単価が上がった時に比較材料として提示

5. まとめ

Webコーダーの見積もりは「相場感」「自分の時給ライン」「追加料金の項目化」の3軸で組み立てれば、迷わず計算できます。

特に追加料金の項目化は、トラブル予防の効果が大きい部分。
最初の見積書をしっかり作り込むことが、結果として継続案件の単価を上げる一番の近道になります。

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